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愛車のボディを洗車してみよう
愛車を自分で洗車する。車好きな方からすれば当たり前のメンテナンスとも言えますが、実は正しい洗車の方法を知っている方は案外少ないものです。
そもそも洗車とは車にとっての基本的なメンテナンスの一つ。ただきれいになって気分がいいだけのものではありません。
洗車の際にはいつもより丁寧に車を観察することから、気がつきにくい不具合を初期に発見することもできるでしょう。さまざまなメリットがある洗車ですが、間違った方法で洗車をすれば、反対に傷つけてしまう原因を作りかねません。
今回は、洗車に必要な道具、正しいやり方、意外な注意点に関して解説していきます。またここで紹介するのは、最低限の洗車方法です。洗車のやり方や使用する道具は非常に多岐にわたるもの。
まずは基本的な洗車の方法を覚えていきましょう。慣れてきたら、自身でいろいろとこだわってみるのも楽しいですよ。
洗車に必要な道具
洗車の前にそろえておきたい道具
道具 | 使い方 |
カーシャンプー | 車を洗い上げる際に必要な洗剤。成分を確認して研磨剤、コンパウンドが入っていないものをチョイス。 |
スポンジ | シャンプー洗いの際に使用。大きさや形が違うものを2~3個用意しておくと便利。 |
拭き上げ用クロス | 洗車の最後にボディについた水分を拭き上げるために使用。塗装を傷つけない柔らかな繊維を使用したものをチョイス。こちらは3~4枚用意しておくと便利。 |
バケツ | スポンジを泡立てる、スポンジの泡を落とす際に使用。下記記述のホースがない際にはバケツでも代用可(でも大変)。 |
シャワー付きホース | 水洗い、洗剤の泡を落とす際に使用。家庭にない場合は、コイン洗車場に併設しているスペースを使用しても。 |
以上が洗車の際に用意しておきたい道具になります。カーシャンプーやスポンジ、拭き上げ用クロスなどはカー用品店に行けば、たくさんの種類が扱われていますよ。
車のカラーに合わせた専用洗剤などもあるので、自身の車に合わせたり、自身の好みで選んでみましょう。
車のボディをきれいに洗車する方法
では早速、きれいに洗車をする方法を見ていきましょう。自分のやり方や思っていたやり方とは違った面もあると思うので、よく確認してみてくださいね。
タイヤ、ホイールから洗う
洗車をする、と考えた際に一番に洗いたくなるのは、やはり車のボディだと感じます。しかし、洗車をする際に一番最初に洗うべき場所は、タイヤやホイールなどの足回り。
車の外側に関して、一番汚れやすいのは足回りですよね。一番汚れている場所を最初に洗うことで、泥はねや油はねを抑えることができます。意外にボディから洗い始める方が多いので、この点に少し注意してみましょう。
- 最初に水洗いを
- 洗剤とスポンジを使い細かなところまで優しく洗浄
- 洗剤をざっと洗い流す
- 最後に(ボディ、ウィンドウの洗浄が終わった後)しっかりと水で洗い流す
ボディ、ウィンドウを洗う
タイヤとホイールを洗い終えたら、いよいよボディを洗っていきましょう。この際に気を付けるべき点は、いきなりカーシャンプーで洗い始めないことです。
車のボディには、走っている際に付着した細かな砂粒や、気が付きにくい鉄粉などがついています。この状態からいきなりスポンジでこすってしまうと、洗車をすることで反対にボディに傷をつけてしまう結果になりかねません。
まずは上側から流すように、水洗いをすることを忘れないようにしてください。
- 初めに必ず水洗いを
- 洗剤とスポンジで優しく洗いあげる
- 洗い方は掃除の基本「上から下へ」
水が乾く前に素早く拭き上げ
洗い終わった後はホースの水をシャワーモードにして、上から下へ泡を残さないようにきれいに流しましょう。洗剤が残ったままにしてしまうと、車のゴム部分、塗装を痛める原因になってしまいます。
必ず泡が残らないようにきれいに流した後、拭き上げに移りましょう。
吹き上げる際には、水が乾いてしまう前に手早く、かつ拭き残しが無いように丁寧に行うことが鉄則。水滴を残ったままにしてしまうと、その部分だけ水シミが残ってしまい見た目的にも汚くなってしまいますよ。
拭きにくい場所、拭き残しやすい点をあらかじめ把握したうえで手早く拭き上げましょう。
- サイドミラー全体
- ドアノブ
- ドアの隙間
- ボンネットの隙間
- トランクの隙間
- ステップの裏側
- 最後はタイヤも拭き上げを
ワックス、コーティングを行う
最後に余力があるようならワックスやコーティングにもチャレンジしてみましょう。ただ、初めて自分で洗車をした、このような方の場合ワックスはあまりおすすめできません。
車のワックスはつや出し、ボディの保護等メリットがあるものですが、扱いが非常に難しいものでもあります。慣れていないとムラができるなど美しく仕上げることができません。
もちろん練習をしてワックスを使いこなすこともできます。しかし、せっかくおこなうのなら最初からきれいに仕上げたいものですよね。したがっておすすめになるのはワックスではなく「コーティング」。
さまざまな商品が扱われており、コーティング剤にはスプレーをしてふき取るだけなんて簡易なものもあります。ボディのつや出しや撥水がしたいだけなら、コーティング剤を活用してみましょう。
洗車をする際の間違いやすい注意点
ここまで洗車の方法を紹介してきました。しかし実際に洗車をする際には、まだまだ気を付けなければいけない点があるのです。
ここでは間違えがちな洗車の注意点に関して、少し詳しく見ていきましょう。
晴天時の日中はNG
洗濯日和なんて言葉があるように、洗車に関しても天気がいい日に行いたいと考えがちですよね。しかし、洗車をする際に晴天の日中はNG。
洗車の大敵は拭き上げる前に乾いてしまう水滴です。
天気が良すぎるとあっという間にボディの水滴が乾いてしまうので、上記でも紹介した水シミができてしまいます。更に洗剤が残った状態で乾いてしまえば、ゴム部分や塗装そのものにダメージとして残ってしまいます。
晴れた日に気持ちよく洗車を…なんて気持ちもわかりますが、晴天の日の洗車は避けておきましょう。おすすめの天気は意外にも曇りの日ですよ。
高圧水流は多用しない
洗車を日常的に行っている。こんな方が間違いやすいのが、高圧水流で汚れを吹き飛ばしてしまおうと考える点。
ジェット水流など、水の勢いでもって汚れを吹き飛ばす方法は、見た目的にも勢いがあって気持ちがいいですよね。またごしごしとスポンジでこすってしまうよりも、ボディに優しいようにも感じます。
しかし、これは落とし穴。特に最初の水洗いで高圧水流を多用すると、巻き込まれた小石や砂がボディを傷つけてしまう結果になりかねません。また拭けない場所まで、濡らしてしまう原因にもなります。
便利な高圧水流ですが、あまり多用はしないよう気を付けましょう。
鉄粉チェックを定期的に
車には微細な鉄粉がついていることがほとんどです。ただ、車に詳しい方以外では、鉄粉ってそもそも何よ?なんて気持ちにもなりますよね。
鉄粉とは読んで字のごとく「鉄の粉」です。空気中に含まれている鉄粉は、電車のレールとの摩擦、車のブレーキ、鉄工場や溶接工場から出るといわれています。これらから出た鉄粉が、スピードを上げた車とぶつかることでボディに残ってしまうのですね。
洗車をしたばかりなのに、ボディに触るとざらざらしている…。こんな風に感じるのなら、愛車に鉄粉がついている状態だと考えられます。
そしてこの鉄粉、車についたままにしておくとさまざまな悪さをしてくるのです。鉄粉放置の代表的なデメリットは「錆」。
何もしていないのに錆びてしまうなんてとんでもない!と感じるのなら、定期的な鉄粉取りをおこないボディの錆を未然に防ぎましょう。初心者さんにおすすめなのは「鉄粉取り(スプレータイプ)」。吹きかけて少し放置、後に水で流すだけなので簡単ですよ。
ボディの洗車は基本のメンテナンスまとめ
今回はボディの洗車に関して、基本的なところを見てきました。
- まずは洗車のための道具をそろえて
- 最初に洗うのはタイヤ、ホイールから
- ボディを洗う際は水洗いから始める
- 乾かないうちに素早く拭き上げ
- 洗車のおすすめ天気は曇り
以上のようになりました。
初めて行うまでは中々敷居が高く感じる洗車。しかし、自分の愛車のことはできるだけ自分でしてみたくも感じますよね。
1度行ってしまえば思っていたよりも簡単、そして面白いと感じることもできますよ。時間がないときは、洗車機でも大まかな汚れを落とすことは可能です。
より大切に愛車に乗るため、より長く愛車のポテンシャルを維持するためにも、ぜひ一度チャレンジしてみて下さいね。