本記事では、任意保険を断られてしまう改造車に保険を掛ける方法をご紹介します。
あわせて、任意保険に加入できない理由や対処法についてもご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
改造車は、任意保険の加入条件が厳しい
愛車を自分好みにカスタムして楽しむ「改造車」の愛好家は多いと思います。
たくさんのお金を掛けたからには、もしもに備えて車両保険を掛けたいと思うこともありますよね。
この疑問の前に、車両保険がかけられるかではなく、任意保険に入れるのかが問題になってきます。
結論から言うと、改造車でも任意保険に入ることは可能です。
状況によっては、カスタムを変更する必要がある場合もあります。
改造車には3パターンあり、以下のうちどれに該当するかが大きなカギを握っています。
- 不正改造車(違法改造)
- 公認改造車(車検対応・車検証に「改」記載あり)
- 記載事項変更のみ(車検対応・車検証に「改」記載なし)
まずは、自身の愛車が上記のどれに該当するかを見極めたうえで、任意保険の加入を検討しましょう。
また、記載事項変更のみでも5ナンバーから3ナンバーや貨物登録をした場合なども用途変更として加入できないことがあります。
不正改造車は任意保険に加入できない
不正改造車=違法改造車であるため、法に反している車両は基本的にどこの保険会社にも入ることが出来ません。
要約すると、車検に合格できない車はどの任意保険にも加入できないことになります。
公認改造車は任意保険に加入できる
不正改造車と違い、保安基準の範囲内で改造を行う公認改造車は合法であり、基本的に保険代理店であれば加入可能です。
ネット型保険は、合法的な公認改造車であっても「改造車」とひとくくりにされてしまうこともあり、保険会社の規定に左右されます。
記載事項変更のみは任意保険に加入できる
車検証の記載事項が変更されただけであれば、基本的に保険代理店であれば加入可能です。
ネット型保険は、車検証の記載事項が変更された箇所により、加入できるかどうかが決まります。
改造車が任意保険に加入できない理由
「改造をする=一般的な自動車の使い方ではない」との判断から「リスクが高いから基本的に加入NG」という保険会社が多いように感じます。
自動車保険自体が加入不可という保険会社や、制限付きでなら加入可能という場合もあります。
また、加入が出来ても「車両保険の付帯は不可・最低限の補償内容」という保険会社が多いようです。
改造車の基準は、保険会社によって異なりますが、車検証の記載内容が変わっていれば要審査になることがほとんど。
ネット申し込みは基本的に不可で、「サポートセンターへ直接電話お問い合わせ」という場合が多いです。
改造車が任意保険に加入できない時の対処法
せっかく愛車を自分好みにカスタムしたのに「改造車」というだけで、保険を制限されてしまうのはつらいですよね。
年齢が若いと、給料も低く保険料も高いとなれば、なおさら生活を圧迫してしまいます。
安価なネット型保険に加入できれば安心ですが、保険代理店だとお金に余裕がないと厳しいのが現状です。
実際に私の体験談をご紹介します。
6等級 対人・対物無制限 車両保険なし 全年齢 本人限定
保険代理店27,000円 / ネット型保険12,000円
上記の内容で月額12,000円でやっと維持が出来ていましたが、もし改造をしてしまっていたら月額27,000円でした。
3等級 対人・対物無制限 車両保険なし 21歳以上 本人限定
保険代理店10,000円 / ネット型保険 見積もり不可
3等級ダウン事故を起こし乗り換えを決意。記載事項変更の内容により、保険代理店でしか加入ができませんでした。
自分史上最高のカスタムでも、生活に困るようであれば、改善方法を見つけるしかありません。
以下にて方法をご紹介します。
加入したい保険会社での規定内に収める
保険代理店・ネット型保険それぞれ各会社ごとに規定が決められています。
加入したい保険会社での規定内に収まる範囲まで元の状態に戻すことで、加入が可能になります。
合法的な改造にする
不正改造車=違法改造車であるため、法に反している車両は基本的にどこの保険会社にも入ることが出来ません。
まずは、合法的な改造の範囲まで戻しましょう。また、保険加入後に違法な改造を行った場合は保険が適用にならないこともあるため注意が必要です。
車を買い換える
上記のように、元に戻せる範囲で改造をしていたのなら「背に腹は代えられない」という程度の我慢になりますが、そうでない場合があります。
溶接やリベットを打った加工・フェンダー自体を切断・エンジンに手を加えているなど、元に戻したくても戻せない場合があります。
苦渋の決断になりますが、愛車を手放したお金を利用して今度は「ネット型保険にも入れる範囲での改造」にすることで家計への負担を減らすことが可能です。
基本的に改造車はディーラーに任せることが出来ないため、車買取の一括査定サービスを利用して一番高い業者に買取をお願いすることをおすすめします。
保険料が安いネット型保険、おすすめ4選!
まずは、問い合わせを行うことで、現状のまま加入可能かどうかを知ることが出来ます。
加入不可であれば、どこがダメなのかを確認することで改善方法が分かるため、おすすめです。
ネット型保険おすすめ4選!
違法改造車 | 構造変更 (改の記載あり) |
用途変更 (ナンバー変更) |
記載事項変更 (用途変更以外) |
|
三井ダイレクト損保 | × | 問い合わせにて | × | 〇 |
チューリッヒ保険会社 | × | 問い合わせにて | 問い合わせにて | 問い合わせにて |
アクサダイレクト | × | 問い合わせにて | 問い合わせにて | 問い合わせにて |
ソニー損保 | × | × | 不明 | 不明 |
参考:三井ダイレクト損保「改造している車は見積もりができますか?」
参考:チューリッヒ保険会社「改造車の場合は、どのように見積りすればいいですか?」
参考:ソニー損保
任意保険を断られてしまう改造車に保険を掛ける方法まとめ
ここまで、読んでいただければ改造車でも任意保険への加入が可能であることがお分かりいただけたと思います。
基本的にネット型保険で「車両保険」を掛けるのは難しいため、お金に余裕のある方は保険代理店での相談をおすすめします。
金銭的にネット型保険でないと維持が難しい場合は、加入したい保険会社での規定内に収まる範囲まで元の状態に戻すことが必要です。
金銭的にネット型保険でないと維持が難しく、元の状態に戻せない場合は「買い替え」をするしかありません。
苦渋の決断になりますが、愛車を手放したお金を利用して「ネット型保険にも入れる範囲での改造」にすることで家計への負担を減らすことが可能です。
生活費や愛車の維持費のバランスを考えて、無理のないマイカーライフをお楽しみください。