今回は車を売る際の流れについてご紹介します。
査定に出す前に準備するものや買取業者の選び方、契約締結から車の引き渡しにかかる期間などを詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
車を売る流れ・手順
「車を売る時の手順」と一聞すると、手間がかかって面倒臭いイメージを抱きがちですが、最近では大手買取業者のサービス充実に伴ってみなさんが思うよりもずっと簡単に手続きができるようになりました。
しかし車を高く売ると言う観点から見ると、随所でかけるべき手間はかけた方が高額査定につながるケースが多いため、できるだけ腰を据えて取り組まれることをおすすめいたします。
そのためには一体何が必要か、以下でご説明させて頂きます。
査定に出す前に!チェックしておきたい事前準備事項!
住居・住宅が「不動産」と呼ばれるのに対し、車は「動産」とも呼ばれるほど高額な資産となることから、その売却・譲渡には様々な法的手続きや申請が必要となっています。
そのため、スマホやPCといった身近なものの中古買取とは違い、ただ車を持っていくだけでは車の買取は成立しません。
以下、査定に出す前にチェックしておきたい事前準備事項を挙げさせて頂きます。
- 売る時期を見計らう
- 整備記録簿(メンテナンスノート)を用意する
- 純正・オプションパーツを準備しておく
- 美観を保つ
売る時期を見計らう
大手買取業者では定期的に「買取強化車種」を設定したキャンペーンを行っていることが多く、自分が売った車種が翌月には強化対象になっているという取りっぱぐれをしてしまわないためにも、愛車を売るタイミングは非常に重要だと言えるでしょう。
具体的には1月上旬~3月半ばまで、8月下旬~9月中旬あたりの時期など、人気車種モデルチェンジ時期や新車種販売時期に合わせると安定した値段が期待できます。
特に年度末の3月を控えた時期は税金の関係で乗り替え需要も高く、駆け込み需要も増加する傾向にありますので、この時期は高額買取を狙う絶好の好機だと言えるでしょう。
整備記録簿(メンテナンスノート)を用意する
整備士がその車を整備・点検したことを記録・証明する書類である整備記録簿(メンテナンスノート)は、中古車として再販する上で非常に大切なものです。
この整備記録簿は車検証とともに積載が義務付けられているため、紛失していた際は査定の面で評価が伸び悩んでしまいますので、必要書類とともに事前に有無を確認しておきましょう。
純正・オプションパーツを準備しておく
純正・オプションパーツに関しては、必ずしも用意しなければならないものではありませんが、買取査定の際には大きなプラス材料となります。
純粋な車両価値に加えてプラスαを狙うのであれば、装着していないものであってもご自宅で保管しているパーツ類を一緒に用意しておき、査定時にセットで見てもらうことをおすすめいたします。
美観を保つ
実際に査定を行うスタッフの心象を少しでも良くするためには、自身の車を丁寧に洗って美観を維持しておくことが重要。
汚れた車より綺麗な車の方が好印象というのは、どなたでも簡単にわかる初歩的な準備ですので、可能な限り洗車や室内清掃などを行うことが車を高く売るための第一歩だと言えるでしょう。
車を売る買取業者を選ぼう!
事前準備がしっかりと整った後は、実際に愛車を査定してもらう業者を決めていきましょう。
インターネットで「車売却」と検索すると無数の買取業者がヒットしますが、なるべく大手の買取業者を中心に選ぶと安定した買取金額が期待できます。
現在ではwebサイトひとつで実店舗を持たない買取業者や企業を名乗った個人などもあり、webサイトだけでは信憑性が計りにくいというのも理由のひとつです。
大手の中でもどの業者を選べばいいかわからない方であれば、一括査定サイトを利用し複数の買取業者に査定を依頼してしまうことが一番だと思います。
1社ずつ査定を申し込むことに比べると非常に手軽に行えて、簡単な見積りや買取相場も確認できる上、どの業者が自分に一番向いているかを図る指針にもなります。
さらにそのまま実際の一括査定に進むこともできるため、業者選びと買取査定がスムーズに繋がる手段だと言えるでしょう。
実際に買取査定に立ち会おう!
事前準備と買取業者の選定が完了すれば、次はいよいよ愛車を実際に見てもらう「買取査定」に移ります。
実際の査定では、プロの査定士が車の状態を事細かにチェックしながら、あなたの愛車に査定金額をつけていくことになります。
この時に気をつけなければならないのが、修理箇所を正確に伝えるということです。
査定の際に発覚したキズはもちろん、ぱっと見ではわからない内側の修理箇所なども包み隠さず打ち明けてしまうことが大切です。
もしも買い取り成約後に黙っていたことが発覚した場合、意図的でなかったとしても詐称(詐欺)に問われてしまう可能性もあるため、よく確認して正確な情報を伝えることを心がけましょう。
契約を交わして車両を引き渡そう!
あなたの愛車の査定が終われば、最後はいよいよお待ちかねの買取金額の提示が行われることになります。
一通りあなたの愛車をチェックし終えた査定士は、買取相場や社内規定に則った最終査定金額を提示してくれます。
その金額に納得できればそのまま契約に進むのも良いかもしれませんが、交渉次第で価格の引き上げが十分に期待できるケースも少なくないため、やみくもに契約書にサインしてしまうような事態は避けたほうが良いでしょう。
特に複数業者での一括査定の場合などは、「いくら出してくれるなら御社に決めますよ?」といった掛け声ひとつで伸びることも多く、一声かけるだけの価値は十分にあると言えます。
また提示額に満足いかない場合は、はっきり「NO」という意思表示をすることも大切です。
「感じのいい人だから…」と契約書にサインしてしまった後に、他の業者であれば10万円も20万円も高く買い取ってもらえたことが発覚しても既に遅く、そうならないためにも内容をよく把握した上で合意しましょう。
代金の受け渡しを確認しよう!
双方が納得し、契約及び車の譲渡が終われば後はお金を受け取り、いよいよゴールです。
大手買取業者の場合であれば、3〜4営業日や1週間後に銀行口座振込という形が一般的なものとなっておりますが、すべての買取業者がそうではありませんので、契約時によく確認しておきましょう。
買取業者の中には、売り手の事情を考慮し引き渡し当日や翌日など、比較的早い段階で支払い対応してくれる業者もあるので、必要であれば相談してみると良いでしょう。
何より一番大切なお金のことですので、この点に関してはより一層注意を払う必要があります。
車を売るまでにどれくらい期間が必要?
ここまで買取査定で踏まなければならない手順について説明してまいりましたが、実際にはどの程度の期間でお金を受け取ることができるのでしょうか。
担当スタッフがあなたの愛車の査定を行う時間としては、おおむね10〜20分程度がひとつの目安となっており、むしろ時間がかかることを承知で臨むべき点は契約や交渉のパートだと言えます。
一般的な勤め人の方の休日にあたる土日祝日は査定予約も多いため、待ち時間も込みで約1〜2時間程度の余裕を見ておくと無難です。
また、契約締結から車の引き渡しまでは、書類の手続きや名義変更にどうしても時間がかかってしまうため、最短でも1週間ほどは見ておきたいところ。
車を高く売ることはもちろん重要ですが、焦ってしまったがばかりに曖昧な契約を結んでしまうより、お互い確認にじっくり時間をかけることも大変重要な要素となります。
こうした諸々の点を頭に入れ、冷静な判断力を保ちながら買取査定に臨むことが大切です。
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