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車の個人売買をするメリット・デメリットは?

本記事では車の個人売買をするときのメリットとデメリットについて、解説していきます。

個人間のやり取りなので中間手数料がかからないなどのメリットがある一方、手続きをすべて自分でしなければならない、といったデメリットがあります。

また車の個人売買の注意点や車を高値で売るためのコツもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

車の個人売買で期待できるメリット

昔は免許を取ったばかりの子供に親や親せきの車を譲る。そんな話をよく聞きましたよね。しかし、昨今では昔ながらのスタイルだけではなく、ネットが発達したことからまったく知らない人との個人売買もよく見受けられます。

実際のところ、車の個人売買をすることによって、どのようなメリットが考えられるのでしょうか?車を売却する側、車を購入する側、両面からまずはメリットを見ていきましょう。

金額を自由につけることができる

個人売買における一番のメリットは、車の金額を自分で自由につけることができる点だといえます。売却側、購入側ともに、専門の業者の査定を経るわけではないので、実際の相場などを度外視して金額を決められるのです。

どうしてもその車が欲しいといわれた場合、売却側は値段を吊り上げることも可能です。反対に、値段より一刻も早く処分したい場合は、購入側が値切ることもできます。

もちろん各々反対に、そんなに欲しがってくれるなら少しくらい安くしてあげる。早く手元に置きたいから少々高くても構わないなどということも。

最初の金額を自由につけることができると同時に、交渉をする際にも専門の業者よりも融通が利くといえますね。

購入する際には消費税がかからない

そもそも消費税とは、「国内で事業者が個人ではなく事業として、資産の譲渡等を行った場合」にかかる税金です。また、事業の規模によっても消費税がかからないケースもあるほど。

このことから、個人間での売買になると消費税を加算する必要がなくなるどころか、最初から関係がないのです。車のように額が大きなものを購入する際には、消費税といえど馬鹿にならない金額ですよね。

購入側からすれば消費税がかからない点は、とても大きなメリットといえるでしょう。

個人間のやり取りなので中間手数料がかからない

こちらも消費税がかからないことと同じように、そもそも中間層に当たる人物や業者がいないので、中間手数料そのものが発生しません。

純粋に車を購入するための費用しか発生しないので、購入側にとって大きなメリットといえます。

車の個人売買をする際のデメリット

個人間での売買であるからこそのメリットを見てきました。しかし同じように、個人間であるからこそのデメリットもあるでしょう。

間に業者が入っていない場合のデメリットは、自身で解決しなければいけないことが多くなります。実際に売買を始めてから後悔をすることがないよう、デメリットについても事前に詳しく見ていきましょう。

手続きをすべて自分でする必要がある

車の個人売買で一番のデメリットになりえるのが、手続きをすべて自分でしなければいけない点になります。車は財産の一つとして「動産」に当たります。このことから、ただ費用と車を交換すればいいというものではありません。

車の所有者を明確にする「名義変更」から、車を所持するために必須になる「車庫証明書」。そして「自賠責保険の名義変更」が挙げられます。

他にも個人売買を行ったのが4月だった場合、自動車税についての取り決めをする必要もでてきます。買取業者に売却、中古車販売店から購入した場合は、これらの煩雑な書類手続きは業者が行ってくれます。

しかし、個人間で売買をするのなら、どれだけ面倒であっても書類手続きは自分でしなければいけないのです。

車の個人売買はトラブルが発生しやすい

少し違った面から見たデメリットとして、個人売買ではトラブルが起きやすいという面もあげられます。

親や親せきから子供へ譲る場合に限っては、トラブルが起きることはまれでしょう。ですが友人知人、ネット上で行う個人売買は、よほど気を付けていなければトラブルの芽が随所に隠れているのです。

代表的な例は以下のようになります。

車の個人売買のトラブル例
  • 購入した直後に車が故障する
  • 車を引き渡したのに代金が振り込まれない
  • 代金を振り込んだのに車を引き渡してもらえない
  • すでに手元に車がないのに自動車税の納付書が売却側にきた

売却側、購入側ともに個人売買が初めての場合は、より注意深く事を進めていく必要があるでしょう。

基本的に一括支払いのみ(購入者のデメリット)

個人間で車の売買をする際には、基本的に支払いは一括払いです。もちろん売却側は業者ではないので、月々の分割払いを許容する必要もありません。

また、一括払いにしておかないと、金銭的なトラブルが起きやすいことも考えられます。一度に大きな金額を動かすことになりますが、個人売買では一括払いの必要があると覚えておきましょう。

マイカーローンが使えない

新車購入の際に使ったことがある方も多いであろう、マイカーローン。実はデメリットとして紹介していますが、現在では個人売買でも使用可能なところが徐々に出てきています。

そもそも個人間での売買でマイカーローンが使えなかった理由は、以下のようなものが考えられます。

ローンが使えない理由
  • 売却価格の妥当性
  • ローンの申請者が実際に車を購入するのか確認しづらい

納得できる理由ですね。しかし、現在では個人売買のためのサイトやアプリなどがあることから、個人間での売買でもマイカーローンが使えるケースもあります。しかし、使えるケースや対応会社はまだまだわずか。

特にサイトやアプリを介していない、本来の意味での個人売買においては、マイカーローンは使えないと考えたほうが無難です。上記項目でも紹介したように、事前に費用の準備が必要でしょう。

車の個人売買の注意点

個人売買をスムーズに成功させるには、どのような注意点があげられるのでしょうか?普段から車の売買を仕事にしている方など、経験がなければなかなかわかりませんよね。

ここからは、損をしない、トラブルを起こさないための注意点に関してみていきましょう。

トラブル回避の注意点
  1. 車の受け渡しと代金支払いのタイミング
  2. 名義変更、自動車税の仕組みを理解しておく
  3. 知人、友人でも契約書を作る
  4. 売買後の車の故障について取り決めを
  5. ローンが残っている車の場合
  6. 盗難車を購入してしまわないよう注意を

1.車の受け渡しと代金支払いのタイミング

車を引き渡したのに代金が振り込まれない、代金を振り込んだのに車の引き渡しがされない。

車の個人売買において、一番に思いつきそうなこのトラブルを避けるには、車の引き渡しと代金の支払いを同じタイミングですることです。一番の理想はお互いが一堂に会して、目の前でそれぞれを引き渡すことでしょう。

住んでいる地域が遠く、一堂に会することが無理な場合は、事前に契約書を作っておく、個人売買のサイトやアプリを利用するなど工夫が必要です。

2.名義変更、自動車税の仕組みを理解しておく

車の書類関係に関して、すべてをしっかりと理解している方は少ないものです。しかし車の個人売買をするのなら、名義や税金がどのような仕組みになっているのかを理解することは必須。

知らない方も案外多いですが、車の名義と自動車税は紐ついています。名義の変更がなされなければ、自動車税の納付義務はいつまでも売却した側が負うことになりかねません。

ただ知らなかったでは済まされないことなので、売却側、購入側ともに書類に関する知識は仕入れておくようにしましょう。

3.知人、友人でも契約書を作る

こちらは友人知人間で起こりやすいトラブル防止のために行うことですね。

中古車といっても車の売買では大きな金額が動きます。お互いに納得がいかないトラブルが起こった際に、言った言わないのもめ事を起こさないためにも必要なもの。

友人だから、知人だからと軽く考えずにきちんと契約書を作りましょう。

4.売買後の車の故障について取り決めを

個人売買で起こるトラブルの原因の一つが、お互いの事前確認や、トラブルがあった時の取り決めをないがしろにしている点です。

売却側としては、車を売り出すことが仕事なわけではありません。事実、事前のメンテナンスなどが義務付けられているわけでもないのです。だからこそ、売買後に車の故障があった際、どちらが担保すべきなのかを明確にしておく必要があります。

ボディについている傷を細かなものまで写真に残した上で、「瑕疵担保責任」を作成しましょう。ネット上からダウンロードすることもできるので、そこまで難しいものではありません。

サインをする際には、お互いにしっかりと書面を確認してくださいね。

5.ローンが残っている車の場合

ローンが残っている車を売却することはできるのでしょうか?この問題は、車の所有者が誰なのかによって変わってきます。

自分の車なのだから所有者は自分だ、と考えがちですが、ローンの返済中においてはほとんどがディーラーかローン会社の所有物です。したがって、所有者が自分になっていない場合は、車の売買自体ができません。

もちろん、ローンを完済したうえでの売却は可能です。なので、ローンが残っている車を売却しようと考えるのなら、まずはその車の所有者が自分であるかどうかの確認をしましょう。

6.盗難車を購入してしまわないよう注意を

個人売買が難しいといわれる原因に、知らぬ間に犯罪の片棒を担がされている可能性が無視できない点が挙げられます。どれだけ注意をしていても、自分の車を売りに出しているといわれてしまえば確認をすることは難しいでしょう。

したがって、事前にしっかりと情報をすり合わせておくことが大切です。車検証や自賠責保険など、車を売却する際にあって当たり前のものの確認。また、車両を識別する固有の識別番号である「車体番号」がきちんと確認できるかもポイントです。

盗まれた被害者からの返還要求に、購入した側が応じる責任は基本的に発生しません。しかし気分がいいとはいえませんよね。十分な注意をして盗難車を購入することがないようにしましょう。

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まとめ

車の個人売買は確かにメリットもありますが、デメリットや注意点の方が多いといえます。内容をよく理解して売買方法を検討しましょう。

車の個人売買のメリット
  • 金額を自由に決められる
  • 消費税がかからない
車の個人売買のデメリット
  • 手続きを自分でしなければいけない
  • トラブルが起きやすい
  • 基本的に一括払い
  • 契約書をしっかりと作る必要が

もちろん何度も個人売買をしてきたセミプロだから大丈夫。こんな方もおられるでしょうが、誰にでもおすすめできる方法ではありません。

安心して車を売りたい、できれば高めに査定してくれたらうれしい。このように感じるのなら、個人売買よりも大手の自動車買取専門店に依頼しましょう。買取専門であるだけに、販売のルートがたくさんあることから高額査定も期待できます。

大切に乗ってきた愛車を売るなら、できるだけ高額に売りたいもの。また愛車と別れる際の思い出が悪いものにならないためにも、自動車買取専門店がおすすめです。