本記事では車のヘッドライトが暗いと感じた時の原因と対処法について詳しくご説明していきます。
車のヘッドライトが暗いままで夜間走行するのは大変な危険が伴います。
中には簡単な対処だけでヘッドライトの明るさを取り戻せる場合もありますので、是非とも最後までお読みください。
車のヘッドライトが暗い原因
それではまず、車のヘッドライトが暗い原因をいくつかご紹介していきましょう。
- 光軸が合っていない
- ヘッドライトカバーの汚れや黄ばみ
- バルブの劣化
- バッテリーの劣化
- 車の性能
車のヘッドライトが暗いと感じたら主にこのような原因が考えられます。
ここからそれぞれの原因とその対策について詳しくご説明していきますね。
光軸が合っていない
車のヘッドライトは丁度良く前方を明るく照らせるように向きが調整されており、このヘッドライトの向きのことを光軸といいます。
この光軸が合っていないと、ヘッドライトの光量が足りていたとしても暗く感じることがあります。
懐中電灯を想像していただければわかりやすいと思うのですが、照らす場所が足元過ぎても遠すぎても暗く見えづらいですよね。
車のヘッドライトもそれと一緒で適切な場所を照らしていないと明るさを確保できません。
光軸が合っていない場合の対策
光軸が合っているかどうかは整備工場や車検場にあるテスターを使う必要があります。
ヘッドライトが暗いと感じたら整備工場や車検場に車を持って行き、光軸が合っているかどうか確認してもらいましょう。
合っていなければその場で調整してもらえば、ヘッドライトが暗いと感じることもなくなる可能性が高いです。
光軸がずれる原因
光軸がずれる原因はいくつか考えられますが、主に以下のような原因のことが多いです。
- タイヤやサスペンションの交換で車高が変わった
- ヘッドライトを交換する際に光軸がずれた
- ヘッドライト付近をぶつけた
車のヘッドライトが暗いと感じた際はこの光軸がずれる原因を思い出してみてください。
思い当たる節がある場合は高確率で光軸がずれていますので、整備工場などで調整をしてもらいましょう。
ヘッドライトカバーの黄ばみや汚れ
ヘッドライトカバーは時間が経つごとに少しずつ黄ばんでいきます。
新車登録から5~6年はそこまで目立った黄ばみはありませんが、10年以上経った車などは一目でわかるほど黄ばんでいるものもありますね。
ヘッドライトカバーが黄ばんだり汚れたりしていると、ヘッドライトの明かりを遮ってしまいますので結果として光量が足らず暗く感じることがあります。
ヘッドライトカバーの黄ばみや汚れの対策
ヘッドライトカバーの黄ばみや汚れは、比較的簡単に落とすことができます。
カーショップなどでヘッドライトカバーを綺麗に磨く用品が比較的安価に販売していますので、これらを試してみると良いでしょう。
それでも黄ばみや汚れが落ちない場合はヘッドライトカバーの内側の汚れやくすみが原因かもしれません。
ヘッドライトカバーの内側は容易に汚れを落とすことができない場所です。
専門知識があれば殻割りして内側を掃除することもできますが、殻割りはかなりの重労働ですし上手くできないとヘッドライト自体を駄目にしてしまいます。
どうしても汚れや黄ばみが気になる場合はヘッドライトユニットごと交換してしまうのも手です。
カーショップや整備工場などにお願いしたら対応してもらえますので、こちらも検討してみましょう。
バルブの劣化
ヘッドライトのバルブ自体が劣化している場合も光量が下がったり、あるいはどちらか片方が球切れしていれば当然光量が足りなくなります。
純正のバルブであっても半永久的に使えるわけではなく、寿命があります。
一般的には、ハロゲンバルブで300~500時間、HIDバルブで1500~2000時間が寿命だと言われていますので、夜間走行が多い方などはバルブが寿命を迎えるのも早いでしょう。
寿命が近付いたバルブは物によって新品時の半分程度まで光量が下がっているものもあります。
バルブを新品に交換することで光量を取り戻せることもありますので、ヘッドライトが暗いと感じたらバルブ交換も検討してみましょう。
バッテリーの劣化
車のヘッドライトはバッテリーから電力を得て発光しています。
もしバッテリーが劣化して十分な電力を供給できなくなっていると、当然ヘッドライトの光量も落ちてしまいます。
バッテリーの寿命はだいたい3~4年ですが、車の使用状況によってはもっと早い段階で寿命を迎えます。
車のヘッドライトが暗いと感じたらバッテリーの状況をチェックして、劣化しているようなら早めに交換することをおすすめします。
車の性能
車のヘッドライトが暗いと感じた時に意外と多いのが、それが車の性能の限界である場合です。
これはハロゲンバルブ装着車に多いのですが、光軸や光量などに全く問題がなくてもHIDバルブやLEDバルブ装着車に比べるとどうしても暗く感じてしまうようです。
光軸や光量に問題がなければ、ひとまず安全に走行できる明るさは確保できているはずですが、暗い場所での目の見えやすさには個人差があります。
あまり夜目の効かない人などは、ハロゲンバルブ装着車の明るさでは足りないという方もいるでしょう。
車の性能が原因の場合の対策
ヘッドライトが暗いと感じる原因が車の性能である場合には、車の性能の底上げが必要になります。
ハロゲンバルブ装着車でも社外キットを使えばHIDバルブやLEDバルブを装着することが可能です。
社外のHIDキットやLEDキットは大手通販サイトやカーショップで手に入れることができますので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
その際に注意してもらいたい点が1つあります。
こういった社外キットは安価なものから高価なものまで様々な種類が販売されていますが、あまりに安価なものは車検に通らなかったり、すぐに球切れになったりします。
安いに越したことはないですが、できれば車検対応のもので長期間の保証が付いているものを選ぶようにしましょう。
車のヘッドライトが暗い時は正しい対処をすれば簡単に直る場合がある
今回の記事では車のヘッドライトが暗いと感じた時の原因とその対策を詳しくご説明していきました。
車のヘッドライトが暗い原因と対処方法
原因 | 対処方法 |
光軸があっていない | 整備工場などで光軸の調整をする |
ヘッドライトカバーの黄ばみや汚れ | ・カーショップ購入できる用品でヘッドライトを磨く
・ヘッドライトユニットを交換する |
バルブの劣化 | バルブを交換する |
バッテリーの劣化 | バッテリーを交換する |
車の性能 | 社外のHIDやLEDキットを取り付ける |
このように少し対策をしてあげるだけで、安価に改善できるケースも多いので是非とも今回の記事を参考に対策をしてみてください。