本記事では、北海道の自動車はサビが多い原因についてご紹介します。
また、併せて北海道の自動車におけるサビの対処法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
北海道の自動車におけるサビの誤解
北海道の自動車はサビが多いというのは、サビが出来やすい条件が揃っていて、しっかりと対処をしていない方がほとんどであるからです。
すなわち、北海道の自動車は必ずしもサビだらけになってしまうというわけではありません。
他の地域と比べると、何もしていない状態であれば圧倒的にサビは出来てしまいますが、しっかりと対処をすることで北海道でも愛車を綺麗な状態に保つことは可能となります。
愛車とともに北海道に転勤…という状態でも、諦めないでください。面倒臭がらずにケアを行えば綺麗な状態を保つことは可能です。
北海道の自動車はサビが多い原因2つ
よく「北海道の自動車はサビが多い」という言葉は、誰しも一度は耳にしたことがあると思います。でも、なぜサビだらけの自動車が多いのかはご存知でしょうか。
実は、理由は1つだけではないのが北海道のサビ事情です。特に、大きな原因である融雪剤被害、潮風被害について詳しくお伝えします。
融雪剤被害
冬の北海道では、多くの降雪があるため融雪剤が散布されます。
散布を行っている国土交通省では「凍結防止剤」と呼んでいて「塩化カルシウムと塩化ナトリウムの混合物など」と公表しています。北海道では、馴染みのある言葉で「塩カリ」と呼ばれることがほとんどです。
散布される場所としては、坂道などの急勾配な場所・急カーブ・交差点・橋梁・日陰・トンネルの出入り口など。特に、スピードがでる高速道路では大量の融雪剤が撒かれているため、自動車への被害は大きいです。
潮風被害
潮風被害については、どこの都道府県においても言えることだと思います。
ですが、想像してみて下さい。北海道は土地が大きく360°海に囲まれているため必然的に海と接する範囲も広くなり、潮風のダメージを受ける台数も多いです。
他の都府県に比べれば、圧倒的に潮風被害を受ける車の台数は多いというわけですね。
北海道の自動車におけるサビの対処法
では、しっかりとした対処ってどうしたら良いの?と思われる方も多いでしょう。実は、面倒臭がらなければ簡単な洗車やメンテナンスで十分に効果を得ることが出来るんです。
融雪剤被害の対処法①
融雪剤のダメージを受けやすいのは、やはり車体下部やタイヤハウス周辺になります。
もちろん、周りを走る自動車から跳ね散ってボディにも掛かっていることが想定できますので、洗車をすることが有効です。
自動洗浄の機械では、オプション100円程で下部洗浄できるところが多くあります。下部洗浄をする際は、表示に従ってゆっくりと前進しなければ意味がないので、勢いよく通り過ぎないように注意しましょう。
一般的には、高速道路を走行したあとや、遠距離走行をしたあとは必ず洗車をするという方が多いように思います。
融雪剤被害の対処法②
あらかじめ防錆剤を塗布しておくことによって、車体下部のダメージは大幅に軽減されます。
耐久期間が短く安価な「シャーシブラック」耐久期間が長く高価な「アンダーコート」の2種類が一般的です。
ジャッキアップをしてDIYで施工することも可能ですが、専用のジャッキが必要であったり、防錆剤の価格や手間を考慮すると車屋さんで施工をお願いすることをおすすめします。
せっかく一生懸命やったとしても、塗り残しがありそこからサビが広がってしまうと元も子もなくなってしまいます。
潮風被害の対処法
潮風は常に吹き続けているため、洗車ではどうにもならないでしょう。車庫の中で保管をしたり、車庫がない場合は全体を覆いつくせるカバーを掛けるといったことが有効になるでしょう。
北海道の自動車におけるサビの進行度とは
サビと一言でいっても、進行度によって深刻さが違います。
北海道の自動車には進行度が高い腐食アナが開いている自動車も多々見受けられることが多いです。サビの少ない地域では驚かれる方が多いのも当然です。
サビが見受けられる
キズや凹みからできた鉄表面のサビ。タイヤハウス周辺であるフェンダー・ボンネットも構造上サビが出来やすい。
腐食している
キズや凹みからできた鉄表面のサビが悪化すると、表面だけではなく全体がボロボロになってしまう。
腐食アナが開いている
腐食が進行すると鉄はもろくなり、指で突いただけでも穴が開いてしまうほどに。
ボディに20㎝ほどの穴が開いていても、骨格に影響がなければ車検に受かる可能性もあり、普通に走行していることも。
北海道の中古車を購入するときの注意点
一般的に、中古車市場を出回っている自動車に腐食アナが開いている可能性は限りなく低いです。買取業者やディーラーは、腐食アナを確認すると大体、廃車にすることが多いからです。
サビや腐食に関しては、ぱっと見でボディだけを綺麗にしている場合が多いので、素人目線でも車体下部を覗き込むと大体のサビの状況が分かりやすくおすすめです。
直接、自動車を見られない場合は車体下部の画像を送って貰うなどして、気に掛けることでサビだらけの車両を掴む可能性は低くなります。
自動車のサビを放っておいてはいけない理由
どんなに小さなサビでも、そこから瞬く間にサビは広がっていってしまうからです。
近年の自動車の塗料は、サビが発生しにくくなっているため自動車のボディは鉄がむき出しになっていないためサビにくいのです。
一か所、サビが出来てしまっているとそこから水分が入り塗料の中でサビが進行します。
洗車などの圧が掛かった際に、想像を絶する大きさで塗料が剥がれ落ち、サビがむき出しになって発覚する方も少なくありません。
北海道の自動車はサビが多い原因、対処法まとめ
北海道の自動車はサビが多いというのは、サビが出来やすい条件が揃っていて、しっかりと対処をしていない方がほとんどであるからということがご理解頂けたと思います。北海道の自動車は必ずしもサビだらけになってしまうというわけではありません。
サビが発生する原因を理解して簡単な洗車やメンテナンスを行うだけで、北海道でも愛車を綺麗な状態に保つことが可能となりますので、「北海道は自動車のサビは諦めなければならない」と思わずにしっかりとケアをしてください。
基本的に北海道の冬を1シーズン乗り越えるのであれば、事前に防錆剤は塗布しておくことをおすすめします。
耐久期間が短く安価な「シャーシブラック」も推奨されているのが車検毎での塗り替えなので十分効果を得ることが出来ます。