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エンジンオイルで走りは変わる?車に合わせたグレードの選び方

本記事では、車に応じたオイルの選び方をご紹介します。

車にも様々な種類があるようにエンジンオイルも様々で、それぞれの相性を見極めるのは難しいでしょう。

エンジンオイルのグレードについてご紹介いたしていますので、ぜひ最後までお読みください。

使っているエンジンオイルを変えると走りが変わる?

車種によって、使用するエンジンオイルのグレード・粘度は指定されています。

しかし、走り方や条件によってはそれ以外のエンジンオイルを選択したほうが良い場合もあり、適切な選択さえ出来ればより良い走りを得る事も可能。

もちろん、指定範囲外のエンジンオイルを使用するのは自己責任となりますので、良く考えて選択する必要があります。

省燃費オイルを使用する場合

現在多く流通しているエンジンオイルの中で、とりわけ省燃費性能に優れるとされているのが「0W-20」の様な低粘度のエンジンオイルです。

柔らかいエンジンオイルの中であれば物体は少ない抵抗の中で動く事が可能となり、その結果として燃費の向上が期待できるという考えです。

自動車メーカーの指定オイルになっている事も多くなってきているのですが、そうではない車で省燃費オイルを試してみたいとなった場合もあるかと思います。

その場合は使用するエンジンオイルメーカー側の適合表を確認します。

省燃費オイル適合表というのがありますので、それを参照して適合していれば使用しても問題はないと言えます。

逆に適合していない車種において省燃費オイルを使用すると、油膜が維持できない事で摩擦が増大し、エンジンを傷つけ逆効果となりえます。

ターボ車の場合

エンジンオイルには燃焼室を構成するシリンダーとピストンとの隙間を埋めて密封するという機能もあります。

これにより燃焼圧力を隙間から逃すことなくピストンへと伝達するわけです。

ターボ車の場合は、より多くの混合気を取り込む事で、NA車よりも高い燃焼圧力を生み出すことで出力を得ています。

ここで低粘度のオイルを使用すると、エンジンオイルは高い圧力に耐え切れなくなり、シリンダーとピストンの間に隙間が出来てしまいます。

結果として油膜切れによる摩擦の増大と、隙間ができた事による圧力の低下によって出力を得られなくなります。

また高温の排気ガスによって回転するタービンにもエンジンオイルを使用しており、エンジンオイルは更に高温となります。

高温となったエンジンオイルは柔らかくなるので、更に油膜を保つ機能が低下します。

以上のことからターボ車に指定されたものより低粘度のエンジンオイルを使うのは不適切です

実際に省燃費オイルは、ターボ車には使用できないことが多いのです。

逆にターボ車には高温に耐えられるように高い粘度のものを使う事を検討したほうが良いと言う事になります。

多走行車の場合

エンジンオイルにはシリンダーとピストンの隙間を埋める役割があります。

多走行車の場合は、磨耗する事でこの隙間が大きくなっていますので、指定された粘度では大きくなった隙間を埋める事が難しくなってきます。

この隙間を埋められなくなると、やはり圧力が抜けることによって出力が低下します。

また隙間が大きくなった事でピストンがブレやすくなり、エンジンノイズも発生しやすくなります。磨耗が更に進めばオイル下がりやオイル上がりによって、燃焼室内にオイルが混じる原因にもなります。

多走行車によって出力低下やエンジンノイズが大きくなった場合には、エンジンオイルの粘度を高める事でこれらの低減が可能。

オイル下がりやオイル上がりに関しても、粘度を高める事で一定の効果が期待できます。

エンジンオイルのグレード(API規格)とは?

まずエンジンオイルの品質を示す物として、主にAPI規格によるオイルの品質に対する表記があります。

ガソリンエンジン用オイル

API規格におけるガソリンエンジンの規格は「S~」で表記しており、~の部分はアルファベット順です。

SAから始まり、現在はSNまでの規格が存在します。

API規格以外での表記としてはILSAC規格があり、これはSH以降のAPI規格に省燃費性能を加えた物で、最新のSNに相当するILSAC規格での表記はGF-5となります。

 

エンジンオイルのグレード表

API規格 ILSAC規格
SH GF-1
SJ GF-2
SL GF-3
SM GF-4
SN GF-5

車により指定されているグレードがありますが、新しいグレードのオイルを入れる分には問題ありません。

と言いますのも、市場で流通しているエンジンオイル自体が更新・廃止されるので、古い規格のオイルを入れ続けると言う事ができないのです。

ディーゼルエンジン用オイル

API規格におけるディーゼルエンジンでは「C~」という表記で、現在主に流通しているのはCF-4という規格になります。

ここから更にPMの浄化触媒装置に対応したエンジンオイルの規格と言う物が存在し、JASO規格である「JASO DL-1」「JASO DH-2」やACEA規格の「ACEA C3」が使われています。

ガソリンエンジンと違って新しい規格の物が複数存在し、それぞれ使用上の特性が異なっていますので、指定されたエンジンオイルを正しく使用する必要があります。

エンジンオイルの粘度(SEA規格)とは

もうひとつのエンジンオイルにおけるグレードとして、SEA規格による粘度の表記において「シングルグレード」「マルチグレード」とに分けられます。

シングルグレード

シングルグレードのオイルというのは「SAE 10W」「SAE 30」の様な表記になっています。

Wと言うのは冬(=Winter)の意味で、冬用のエンジンオイルという意味になり、Wがないのは夏用です。

つまりこのシングルグレードのオイルは季節によって交換を必要とするオイルで、現在はほとんど流通していない古いタイプのオイルになります。

マルチグレード

マルチグレードオイルでは「0W-20」「5W-30」の様な表記になっています。

冬と夏の両方が記載されている事から分かるように、季節によって使い分ける必要はありません。

現在主流となっているのはこのマルチグレードのオイルです。

各数字の意味は?

各数字の意味ですが、これがオイルの粘度を表しています。

数字が低いほど柔らかく、高いほど硬いオイルであることを意味しています。

例えば「0W-20」の場合は、前半の0Wが冬場などの寒い環境におけるエンジンオイルの柔らかさで、始動性の良さに関係してきます。

後半の20はエンジンオイルが高温になったときに保っていられる油膜の強さ(=エンジンの保護力)に関係してきます。

エンジンオイルは正しく使う

エンジンオイルは正しく使う

エンジンオイルは、指定された物を使う限り問題はありません。

むしろ高価なエンジンオイルであっても、指定から大きく外れるようであれば逆効果になりえます。

省燃費オイルを使う事で燃費が悪化する事もありえるのです。

オイルの価格や謳い文句だけを鵜呑みにして選ぶと言うのは危険です。

あくまでもエンジンオイルはそのンジンに合わせて適正な範囲内で変更することが大切なのです。