本記事では、素人でもできる車の簡単メンテナンスについてご紹介します。
メンテナンスの基本である洗車やワイパーの交換、タイヤチェックやワックスがけを解説。
さらに上級編として、こだわりたい方向けのメンテナンスとしてタイヤ交換などもご説明しています。
ぜひ最後までお読みください。
自分で車のメンテナンスをやってみよう
愛車を長持ちさせる、大切に乗ろうと考えるのなら必須となるのがメンテナンス。しかし、車のメンテナンスといってもどんなことができるのか?と疑問に思ってしまう方も多いでしょう。
特に普通自動車に乗っている方は、この大きな車を自分だけでメンテナンスできる。といわれてもどこから手を付けていいのか困ってしまいますよね。
しかし、自分の車を自分で管理することはユーザーの義務です。そして安全面を高めることはもちろん、快適なドライブのためにもメンテナンスは必須。
何もいきなり難しい事まで一人でする必要はありません。自信がないところはプロに任せるのが一番でしょう。ただ、自身で愛車のメンテナンスを日常的に行っておけば、ちょっとした不具合にも敏感に気が付けるようになります。
車の管理をするには、いつもの状態を知っておくことが重要なポイント。ごく簡単なメンテナンスから紹介していくので、できることから始めてみてはいかがでしょうか?より車への愛着も湧くようになりますよ。
【初級編】簡単カーメンテナンス
まずは初級編として、メンテナンス初心者さんでもできる簡単なメンテナンスから見ていきましょう。基本的なところを解説していくので、実は知らないうちに行っているかもしれませんね。
洗車は基本のメンテナンス
車のメンテナンスと聞けば、もともと車や機械に強い人でないと難しい。こんなイメージを持ちがちです。
しかし、車に限らずメンテナンスの基本はきれいにすること。まずは最初のメンテナンスとして車の洗車から始めてみましょう。
ただ洗車をするだけの何がメンテナンス?と感じてしまうかもしれませんが、洗車をする際には、いつもより車を身近に観察することになります。この観察することで、車についた小さな傷や錆、タイヤの空気圧の変化などさまざまな点に気が付けるのです。
洗車をしながら車の状態を把握する事が、メンテナンスの一つに繋がるのですね。また、自分で洗車をすることはもちろん、洗車機に入れることでも目的は達せられます。洗車機に入れた後、拭き上げ中に車の観察をしてみましょう。
ワイパーチェック・交換
ただでさえ視界が悪くなる雨や雪の日。ワイパーの劣化をそのままにしておけば、せっかくのワイパーの効果が半減してしまうことに。
したがってワイパーチェックも怠らないようにしましょう。ワイパーチェックの方法は非常に簡単。実際に雨や雪が降った際、ワイパーを動かすとワイパーの後がフロントガラスに残って微妙にみにくい…。こうなってきたら劣化が始まっているサインです。
すぐに使い物にならなくなる、なんてことはありませんが、ワイパー跡が残るようになったら交換を考えましょう。ちなみにワイパーゴムの寿命は1年程度といわれているので、これを目安に交換してもいいですね。
ワイパーの交換は下記のように2通りの方法があります。
- ワイパーブレードの交換
- ワイパーゴムの交換
ワイパーブレードとは、ワイパーを動かした際に雨や雪をふき取る部分全体のこと。ワイパーゴムはブレードの中でも、フロントガラスに接触しているゴム部分のことです。
ゴムだけの交換なら500円~2000円ほど。ブレードごとの交換は2000円~5000円ほどで、着脱の簡単さをとるならブレードの交換だといえます。予算や方法を比較して都合のいい方をチョイスしてみて下さいね。
ブレード、ゴムの交換ともに工具も必要ないので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
ウォッシャー液の補充
フロントガラスが汚れてしまったときに活躍してくれるウォッシャー液。実は非常に簡単に補充できるものだとご存知でしょうか?
ボンネットを開けて、ウォッシャー液が噴出しているようなマークを見つけましょう。これがウォッシャー液の補充口です。横についているメモリを見ながら満タン付近まで、ウォッシャー液を補充すればそれでOK。
いざという時にウォッシャー液がない!なんてことにならないよう普段から点検癖を付けておくのもおすすめですよ。また、ウォッシャー液はカー用品店で購入可能。さまざまな種類のウォッシャー液がありますが、基本的には同じものを使い続けることがポイントです。
- 油膜除去タイプ
- 撥水タイプ
- 寒冷地対応タイプ等
特に油膜除去タイプ、撥水タイプを混ぜて使うと相反した効果から、本来の性能を発揮できません。同じものを使い続けるのがベストですが、どうしても変更したい時は、以前のウォッシャー液を完璧に使い終わってからにしましょう。
ちなみにウォッシャー液ではなく水を入れている方もいますが、あまりおすすめはできません。特に冬場は水が凍ってしまうので、避けてくださいね。
ラジエーター液の補充
あまり頻繁に補充の必要があるわけでもありませんが、エンジンの熱をクールダウンさせるために必要なラジエーター液。別名でクーラント液とも言われる、エンジンにとって非常に大切なものです。
こちらもボンネットを開けた後、ラジエーター液の残量が規定よりも少なくなっていたら補充するだけ。2年に1回は液そのもの交換をする必要がありますが、こちらはプロに任せておきましょう。
日常点検の一つとして把握しておいてくださいね。
オイル交換を定期的に
車のオイル交換といえば、エンジンオイルを真っ先に思いつく方が多いでしょう。しかし車にはエンジンオイルだけではなく、ミッションオイル、ブレーキオイルなどさまざまなオイルが使われています。
これらオイル交換自体を自分でしようと考えると、交換方法そのものより廃棄するオイルの始末に困ってしまいます。そのため、オイル交換に関してはプロに任せておきましょう。
自分で気つけるべきは、オイル交換の時期を見逃さないこと。特に愛車がターボ車の場合、オイルの汚れやオイル切れはエンジンの故障に直結します。より慎重に交換時期を見逃さないよう気を付けましょう。
【中級編】出来ればやってみたいメンテナンス
ここまでは車のメンテナンスについて、初心者さんでもできるものを見てきました。ワイパーの交換や各種液体の補充など、ちょっと気を付けておけば誰でもできることばかり。
ただ、ここまでメンテナンスをやってみると、もっと他のこともできないかな?なんて気にもなってきますよね。人によってはメンテナンスそのものを面白いと感じる方もいるでしょう。
そこでここからは、もう一段階上のメンテナンス中級編を解説していきます。
エアコンフィルターの交換
長年同じ車に乗っていると、エアコンを付けたらなんだか風がくさい…。なんてことも出てきますよね。
車検の際にお願いすればエアコンクリーニングをしてくれますが、実はエアコンのフィルターそのものも簡単に交換ができます。慣れてしまえば10分程度での交換も可能。
まずはエアコンフィルターをAmazonやカー用品店で購入。エアコンフィルターの場所は車によって変わるので、車の説明書を確認しながら交換しましょう。
フィルターの交換自体は入れ替えるだけなのでとても簡単ですよ。場所の特定やボックスの外し方を説明書で確認してくださいね。
タイヤのチェック・保管方法
タイヤのチェックは、実はすべて目視でできる簡単な物。タイヤそのものにそろそろ買い替えないと危ないよ、と知らせてくれるサインがあるんです。
タイヤの溝を確認した際、溝を横切るような線が浮き出ているか確認してみましょう。浮き出ていたら、それがスリップサインと呼ばれる買い替えを知らせる目印です。
またタイヤの空気圧に関してもチェックを。ガソリンスタンドに行けば、無料で空気圧をチェックしてくれますよ。同時に圧が低いようなら空気を入れてもらいましょう。空気圧があまりに低いと、タイヤの寿命を縮めてしまいます。
そしてタイヤのメンテナンスの中でも、気にする方と気にしない方の差が激しいのがタイヤの保管方法。タイヤの主成分はゴムですよね。このゴムとは、紫外線にさらされることで非常に劣化しやすいものなのです。
タイヤ交換をした後、車につけていないタイヤを庭の隅に転がしたりしていませんか?次シーズンでまた履き替えを考えているのなら、しっかりときれいにした後、紫外線からガードして保管しておきましょう。
湿気のこもらない日陰に置く、すのこの上に保管するなどご自宅のスペースに合わせて保管してくださいね。現在は、手頃なタイヤカバーも販売されていますよ。
ヘッドライトなど電球
夜間の走行や安全に走るために必須となる電球。こちらも実は自分で交換することができます。
電球が切れてしまった際に、自身でチャレンジしてみるのもおすすめですね。やり方は以下の通り。
- ボンネットを開けてヘッドライトコードを見つける
- ヘッドライトコードの先端についているコネクタを外す
- 防水ゴムを取り外す
- バルブについている針金を外す
- 切れたバルブを外し、新しいバルブをはめなおす
- 針金を新しいバルブに付けなおす
- 防水ゴムをはめコネクタを付けなおす
文字だけで見ると微妙に難しそうに感じますね。しかしこれも慣れてしまえば簡単な手順です。試行錯誤しながらのメンテナンスも楽しいですよ。
コーティング・ワックスがけ
洗車がメンテナンスの基本だと紹介しました。当たり前のように洗車ができるようになったのなら、次はコーティング・ワックスがけに挑戦してみましょう。
昨今では軽く拭き上げるだけでコーティングができるもの、またスプレータイプのものなど、便利なアイテムがたくさんあります。いきなり本格的なコーティングを考えるよりも、手軽な物から試していくのがおすすめですね。
コーティング、ワックスともに基本はきれいに洗車をした後に行うこと。そして天気が良すぎないこともポイントの一つです。天気が良すぎるときに行うと、磨いたり広げる前に乾いてしまうことからムラのある仕上がりに。
製品に使い方が書かれているので、しっかりと確認したのちに行ってくださいね。
【上級編】こだわりたい方のメンテナンス
最後に紹介していくのはメンテナンスの上級編です。
車に対してできるだけのことをしよう。こう考えている方なら、普段から行っていることなので、知っている方も多いでしょう。しかし、今回初めて車のメンテナンスを考えた方にとっては、そんなものがあるんだ!なんてびっくりしてしまうかもしれませんね。
ここから紹介していくことは、車のポテンシャルを上げる、愛車により長く乗るために必要なことです。やり方自体は特別難しくはないので、こだわれるだけこだわってみたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ガソリンの水抜き剤・添加剤
車を動かすために必須なガソリンですが、実は車のガソリンタンク、ガソリンを燃焼するエンジン回りが結構汚れていることをご存知ですか?
車はそもそもエンジンを燃焼させ、その爆発力を使うことでシリンダーを動かします。そしてシリンダーが動くことで車を動かすのですが、燃焼、爆発の際にはどうしても「煤」が出てしまうもの。
この煤(カーボンの堆積とも)が溜まったり、摩擦抵抗が大きくなることでエンジン本来の動きが弱くなるのです。ガソリン添加剤とは、これら汚れなどを除去する役割を持っています。
また水抜き材とはその名の通り、ガソリンに混入してしまった水を抜くためのもの。どちらも使い方はガソリンタンクの中に流し込むだけととても簡単です。そのあと少し車を走らせることで、ガソリンと添加剤をしっかりと混ぜることができます。
期待できる効果は、燃費向上、エンジンのスムーズな吹け上りなど。添加剤、水抜き材ともにたくさんのメーカーから出ているので、愛車にピッタリなものを吟味してみてくださいね。
タイヤ交換
車を運転する以上、実はユーザーのすべてが1度は実践したことがあるタイヤ交換。教習所に通っている間に受けたことを覚えている方も多いでしょう。
しかし実際に免許を取った後、自分でタイヤ交換をしている方は案外少ないものではないでしょうか?タイヤ交換とはただタイヤを交換するだけではなく、愛車の足回りの点検もできるもの。教習所の時代を思い出して、たまには自分で交換してみてはいかがでしょうか。
タイヤ交換をする際には、足回りに使われているゴム製品へのメンテナンスアプローチもできます。車にとって足回りは非常に大切なポイント、自分の目で確かめることは考えている以上に大切なことですよ。
素人でもできる簡単メンテナンスまとめ
今回は自分でできる車の簡単メンテナンスに関して紹介してきました。
- メンテナンス初心者は洗車から始めよう
- 慣れてくれば車の電球交換も自分でできる
- タイヤチェックはしっかりと
- 上級者になれば細かなところまでこだわってみて
上記のようになりました。
車のメンテナンスと聞けば、とても難しいことをしなければいけないように感じますよね。しかし案外、初心者でも簡単にできるメンテナンスもたくさんあります。そもそもわからないところ、自信がないところまで自分一人でする必要はありません。
しかし、長距離でもあっという間に連れていってくれる愛車なのだから、調子がいいに越したことはありませんよね。普段から大切にきれいに乗っているだけでも、メンテナンスの一歩目は踏み出しています。
より長く快適に乗り続けるためにも、愛車のメンテナンスに挑戦してみましょう。
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