本記事では車の洗車方法を詳しくご説明すると共に、ただ洗うだけでなく誰でも簡単にピカピカに仕上げるコツをいくつかご紹介していきます。
本記事の方法で洗車を実践すれば、洗車をしても思ったように綺麗にならないという悩みが解決しますので是非最後までお読みください。
ピカピカに仕上げるなら手洗い洗車が1番
一般的な洗車方法としては、「手洗い洗車」と「洗車機」の2種類があげられます。
洗車機は、時間も労力もかからず、基本コースであれば数百円で洗車ができるので便利です。
しかし、ピカピカに仕上げたいなら手洗い洗車にしましょう。
洗車機では、車のボディをピカピカにするほど汚れを除去することは不可能ですし、下手をすると車に洗車キズを付けることになりかねません。
車を洗車してピカピカに仕上げたい方は手洗い洗車に挑戦してみましょう。
洗車に必要な道具
最初に、戦車に必要な道具をご紹介します。
洗車の前にそろえておきたい道具
道具 | 使い方 |
カーシャンプー | 車を洗い上げる際に必要な洗剤。成分を確認して研磨剤、コンパウンドが入っていないものをチョイス。 |
スポンジ | シャンプー洗いの際に使用。大きさや形が違うものを2~3個用意しておくと便利。 |
拭き上げ用クロス | 洗車の最後にボディについた水分を拭き上げるために使用。塗装を傷つけない柔らかな繊維を使用したものをチョイス。こちらは3~4枚用意しておくと便利。 |
バケツ | スポンジを泡立てる、スポンジの泡を落とす際に使用。下記記述のホースがない際にはバケツでも代用可(でも大変)。 |
シャワー付きホース | 水洗い、洗剤の泡を落とす際に使用。家庭にない場合は、コイン洗車場に併設しているスペースを使用しても。 |
以上が洗車の際に用意しておきたい道具になります。カーシャンプーやスポンジ、拭き上げ用クロスなどはカー用品店に行けば、たくさんの種類が扱われていますよ。
車のカラーに合わせた専用洗剤などもあるので、自身の車に合わせたり、自身の好みで選んでみましょう。
手洗い洗車の手順とコツ
それではここから手洗い洗車をする場合の手順とコツを詳しくご説明していきます。
まずは手洗い洗車の手順をまとめましたのでご覧ください。
- 水洗い
- タイヤ・ホイール洗浄
- カーシャンプーでボディ洗浄
- 鉄粉除去
- 拭き取り
- 乾拭き
- タイヤワックス
手順としてはこのような順番で進めていきます。
この中でも重要なのが4番の「鉄粉除去」です。
通常の洗車方法の解説では出てこない手順ですが、これをするのとしないのとでは仕上がりがまるで違ってきます。
それでは、鉄粉除去も含めた各手順について詳しく解説していきましょう。
①水洗い
まずは車全体を水で洗い流しましょう。
水洗いのポイント
水洗いは洗車において1番大切と言っても過言ではない工程なので時間をかけて丁寧におこないましょう。
洗車をするときに水洗いはさっと済ませる方も多いですが、それでは車に付着した砂埃や鉄粉などが取り切れません。
結果その後、砂埃や鉄粉をスポンジでボディに擦りつけることになるので洗車キズの原因にもなります。
たっぷりの水量と水流でボディ表面についた汚れを洗い流すイメージです。
この時、決してスポンジは使わないでください。
どうしても気になる汚れや取れない汚れがある場合は、水を流しながら柔らかいタオルなどで優しくなでるような感じで落としてください。
②タイヤ・ホイール洗浄
タイヤとホイールは先に綺麗に仕上げます。
水で汚れを洗い流した後に、ホイール専用のシャンプーで綺麗に洗っていきます。
ホイール専用のシャンプーがない場合は、カーシャンプーでも代用可能です。
シャンプーで綺麗に汚れを洗い落としたらしっかりと流しておきましょう。
タイヤ・ホイール洗浄のポイント
ホイールはブレーキオイルが付着していたり、泥が付いていたりと汚れが激しい部位になります。
洗浄時にかなり汚れが飛び散り、ボディを汚す可能性があるので最初に綺麗にしていきます。
最初に水で流す時には水圧を強めに汚れを弾き飛ばすことをイメージしておこないましょう。
③カーシャンプーでボディ洗浄
カーシャンプーを使ってボディを洗浄していきます。
ボディ洗浄のポイント
カーシャンプーの目的はこびり付いた油汚れを浮かして流すことです。
バケツに4分の1程度水を張り、規定量のカーシャンプーを入れ、そこに勢いよく水を噴射するとふわふわでモコモコの泡ができます。
この泡を優しく撫でつけるイメージで全体を洗っていきましょう。
よくカーシャンプーで汚れを落とすのにスポンジで力強く擦る方がいますが、これはあまりよくない方法です。
水洗いを丁寧におこなっておけばある程度の砂埃や汚れは取れていますが、細かい鉄粉などの汚れは取り切れていません。
ボディを擦ってしまうと、こういった細かい汚れを擦りつけることになり、洗車キズの原因になってしまいます。
④鉄粉除去
いくら丁寧に洗車をしても、ボディ表面のザラザラが取れないことはないでしょうか。
実は空気中には目に見えない細かい鉄粉が浮遊しており、それが車の塗装面に刺さるように付着しています。
この鉄粉は水洗いやカーシャンプーをした程度では落とすことができないのでザラザラが取れないのです。
車をピカピカに仕上げたいならば、鉄粉を除去することが最も大きなポイントになります。
鉄粉除去のポイント
鉄粉を除去するには、カーショップやホームセンターで手に入れることができる、鉄粉除去用のねんど状クリーナーを使用します。
ねんど状のクリーナーは文字通り少し硬い粘土のような形状をしていますので、これを手のひら大に伸ばしてやり、ボディ表面を水で流しながらクリーナーを軽く滑らせます。
これを繰り返していくとクリーナーの表面がボディの鉄粉を絡め取り、驚くくらい黒くなってきます。
クリーナーの表面が黒くなってきたら中に織り込んで、また手のひら大に伸ばして使えばOKです。
何もしなくてもクリーナーがボディの表面をツルツルと滑るようになるまで丁寧におこないましょう。
ボディ全体となるとかなりの重労働になりますが、鉄粉除去は1回やればかなりの期間やらなくても大丈夫な作業です。
毎回洗車の度にやらなくても良い作業なので、やる時は時間をかけて完璧に鉄粉を除去するようにしましょう。
⑤拭き取り
車に付いた水滴を丁寧に拭き取っていきます。
市販のタオルなどでは繊維が車のボディを傷つける可能性があるので、洗車用拭き取りクロスを使用するようにしましょう。
拭き取りのポイント
拭き取りは素早く丁寧におこないましょう。
車の表面に水滴が残ったまま自然乾燥してしまうと、水道水に含まれる塩素やカルシウムなどが残り水アカとなってしまいます。
特に気温が高い日は水が乾きやすくなっているので注意が必要です。
⑥乾拭き
拭き取りが終わっても、車の表面にはまだ取り切れていない細かな水滴が残っています。
これらの水滴を完全に除去するために乾拭きを行いましょう。
乾拭きのポイント
乾拭きはほとんど水分の残っていないボディ表面を拭く作業なので、これまで以上に車を傷つけないよう注意が必要になります。
市販のタオルや雑巾の使用が厳禁です。
ボディの乾拭き専用のマイクロファイバークロスなどを使用するようにしましょう。
⑦タイヤワックス
仕上げにタイヤワックスをかけます。
タイヤワックスのポイント
タイヤワックスは、タイヤの表面を綺麗に見せるだけでなく、タイヤのゴムを保護する機能もあるのでなるべく洗車時にはかけるようにしましょう。
⑧洗車完了
お疲れ様でした。
これで車をピカピカに仕上げる洗車の完了です。
ここまでの作業をおこなうとどれくらい綺麗になるのか、私が実際に洗車をした車をご覧ください。
【洗車後の写真①】
【洗車後の写真②】
【洗車後の写真③】
かなり古い車で、洗車をする前はツヤもほとんどなかった車でもこの通り。
鏡のように景色を反射するほどピカピカにすることができます。
1台洗車するのに2~3時間ほどかかりますが、時間をかけるだけの価値はありますよ。
洗車時の注意点
それではここからは、洗車をする際に気を付けた方がいいことや注意点などをまとめていきます。
良く晴れた暑い日は避ける
洗車をする上で特に気を付けなければいけないのが水分の蒸発です。
拭き取る前に乾燥してしまうと、たちまち水アカになってしまい、洗車する前よりも汚くなったなんてことも考えられます。
真夏の炎天下などは水分の蒸発だけでなく熱中症の危険もありますので洗車は避けるようにしましょう。
ベストは気温が高くなく曇り空の時ですが、洗車をする時に都合よく天気を変えることはできないので、気温の高くない朝方か夕方に洗車をおこなうようにしましょう。
風の強い日は避ける
風の強い日は砂埃などが舞っているので、洗車をしたそばから砂埃やゴミが付着してしまいます。
こうなるとどれだけ頑張ってもピカピカにすることは難しいので、そういった日の洗車は避けるようにしましょう。
力強く擦らない
洗車において力強く擦ってしまうのはタブーです。
水アカや雨だれなどどうしても落ちない汚れを前にしたら強く擦ってしまいたい気持ちもわかりますが、そこはぐっと堪えましょう。
水アカや雨だれには専用の洗剤があります。
どうしても落ちない汚れは、汚れ別の専用洗剤で対応するようにしましょう。
高圧水流は多用しない
洗車を日常的に行っている。こんな方が間違いやすいのが、高圧水流で汚れを吹き飛ばしてしまおうと考える点。
ジェット水流など、水の勢いでもって汚れを吹き飛ばす方法は、見た目的にも勢いがあって気持ちがいいですよね。また、ごしごしとスポンジでこすってしまうよりも、ボディに優しいようにも感じます。
しかし、これは落とし穴。特に最初の水洗いで高圧水流を多用すると、巻き込まれた小石や砂がボディを傷つけてしまう結果になりかねません。また拭けない場所まで、濡らしてしまう原因にもなります。
便利な高圧水流ですが、あまり多用はしないよう気を付けましょう。
時間に余裕がない時は、洗車機でも良い
ここまで車をピカピカにするための手洗い洗車方法をご説明してきましたが、必ず手洗い洗車をしないといけないわけではありません。
逆に手洗い洗車をする暇がないからと洗車しないまま放置する方が車のボディにとってダメージが大きいでしょう。
特にルーフやボンネットに付いた鳥の糞をそのまま放置していると、塗装に侵食して絶対に落ちない跡になってしまいます。
そうなるくらいなら、定期的にさっと洗車機に通してあげた方がまだマシです。
ただし洗車機で洗車する場合は細かな洗車キズがつくことだけは覚悟しておきましょう。
小さなキズもつけたくないという方は洗車機での洗車は避けた方がいいでしょう。
まめに洗車をしてピカピカな愛車を維持しよう
本記事では車の洗車方法について詳しく解説させて頂きました。
- 洗車機よりは手洗い洗車が良い
- ピカピカにしたいなら鉄粉除去をおこなうと良い
- 洗車をする時に強く擦るのは禁物
- 炎天下での洗車は避けよう
- 時間が無ければ洗車機でも良い
ピカピカの車は見ていて気持ちいいですし、そんな車でドライブをするといつもよりも心が弾みます。
いつまでも車を綺麗なまま維持するには日頃のまめな洗車が肝心です。
本記事を参照に車をピカピカに仕上げてみてください。