今回の記事では車検の繁忙期について詳しくご紹介します。
さらに、混雑する理由や閑散期、繁忙期に車検をスムーズに進める方法も解説していきます。ぜひ最後までお読みください。
車検の繁忙期は11~3月!混雑する理由とは
いざ今年は車検を受ける年だ!と考えた際、気を付けておくべき点は費用の他にも、車検の期限がありますよね。
車検は基本的にいつでも受けられるものですが、期限を短くしないためにも1か月前から受けることが推奨されています。しかし実際には、期限ぎりぎりで車検を通そうと考える方も多いもの。
この期限ぎりぎりに受けようと考えた際、車検の繁忙期と被ってしまうと受付が間に合わない恐れも考えられるのです。
車検の繁忙期は11月から3月。
愛車の車検時期が繁忙期と被っていた場合は、より余裕を持った予約が必須といえるでしょう。しかし、そもそも車検の繁忙期とは、なぜ起こってしまうのでしょうか?
まずは時期的に車検が混んでしまう理由を見ていきましょう。
年度末決算によって混雑する
車検の繁忙期の中でも、3月は一番混雑する時期として知られています。これは車検そのものではなく、自動車の販売面から起こってしまう混雑。
年度末には年度末決算などのセールが多くなりますよね。販売店側は一定の販売台数をたたき出さなければいけない。そして年度末は年間販売台数を報告する時期でもあるので、3月は最後のチャンスになるのです。
また年間の自動車販売台数によって、自動車メーカーから支給される助成金などの額も変わってきます。何が何でも売り切らなければいけないことから、消費者側としてはお得な値段で自動車を購入できるチャンスが3月なのです。
助成金のシステムを知っている方は、3月に車を購入する事で値引き交渉を有利に進める方もおられるほど。これらのことから3月購入の自動車が多くなり、必然的に車検の時期も3月に集中しやすくなるのです。
ライフスタイルの節目に当たるから
上記のように3月に車を購入することが得だ、と知っていない場合でも3月は節目の季節。入学、入社に向けて新しく自動車を購入する方が多いのもこの時期といえるでしょう。
新車であれば購入、納車の月に車検が来ることが一般的なので、車検の繁忙期の原因の一つとなっています。
自動車税をお得にするため
3月中に納車、登録とできた場合3月分の自動車税は徴収されません。このことから少しでもお得に車を購入しよう、と考える方も3月に自動車を購入することが多くなります。
ちなみに3月に自動車を購入することでお得になるのは乗用車。乗用車は自動車税の分割支払い制度があることから、年度途中で購入したとしても分割した自動車税の支払い義務があります。
しかし、登録月は自動車税がかからないとされているのです。3月に車を購入した場合、その年度の自動車税は実質払わなくてよくなるのですね。このことから3月に車を購入しようと考える方が多くなり、結果車検の数も多くなる訳です。
時期的にタイヤ交換と被るため【11~12月】
上記まで年始から年度末に車検が混雑する理由でした。では11~12月の繁忙期の理由は何になるのでしょうか?
こちらの車検繁忙期の理由としては、時期的にタイヤ交換と被ってしまうため。車検場そのものはそこまで混んでいませんが、車検を請け負う店舗側の人手不足が考えられます。
車が好きな方からすれば、タイヤ交換は自分でするものじゃないの?なんて思ってしまうでしょうが、皆が皆自分でできるわけでもありません。特に11月後半~12月中旬までは、タイヤ交換による人手不足が続きがちです。
また12月後半は車検業者が年末の休暇に入ることも考えられます。期限ぎりぎりの車検は控えておいた方がいいでしょう。
車検の閑散期は5~7月と10月
車検の繁忙期は中々長く見積もっておいたほうが良いようでしたね。では反対に車検の閑散期とはいつ頃になるのでしょうか?
生活が落ち着きだす5月から7月。そして車検の繁忙期が始まる前の10月だといわれています。
実は夏場は非常に車が売れにくい季節。自動車業界でも夏場のセールなどが行われますが、年度末決算を知っている方からすれば、あまり魅力を感じないのですね。
このことから初夏から夏にかけては車検の閑散期といえます。また10月も販売面、季節的な問題もないことから、閑散期といえるでしょう。
繁忙期に車検をスムーズに進める方法
いろいろな理由が組み合わさって車検の繁忙期は出来上がっていましたね。しかし実際に気になるのは、そんな繁忙期での車検をスムーズに進める方法。
車検を閑散期に受けられるようにすれば最も簡単ですが、その分前倒しになった車検がもったいなくもあります。
したがって、ここからは期限を動かすことなく、繁忙期の車検をスムーズに行うためのポイントを見ていきましょう。
早めの予約が一番
最も確実な方法は、早めに予約を取ってしまうこと。車検は有効期限の1カ月前までの間で受ければ、期限を短くすることなく車検を終えることが可能です。
繁忙期では期限ぎりぎりになってしまえば、受付そのものを断られることも考えられます。車検の有効期限1カ月前になったら、早めに車検の予約を入れておきましょう。
最も忙しいとされる3月車検の場合は、1月の終わりごろから期間内の予約を取っておくこともおすすめです。
- 12月20日が車検の有効期限の場合→11月20日前後から予約に向けて動く、11月30日に車検を受けると次回の車検満了日も12月20日
- 12月20日が車検の有効期限の場合→11月15日に車検を受けてしまうと次回の車検満了日が11月15日に変更
- 有効期限1か月内で車検を受けよう
普段のメンテナンスにも気を配っておく
車検を受けた際、車検そのものの時間が長くなる理由は整備や部品交換の時間。しかし特に整備も部品交換も必要なければ、車検そのものの時間を短縮することも可能ですよね。
また、普段からきちんとメンテナンスをしていれば、車検の有効期限ぎりぎりになって車検の期限に気が付くこともなくなります。
早めの予約を実現するため、また車検の時間自体を短縮するためにも、普段から愛車のメンテナンスにも気を配ってみましょう。
腕があるならユーザー車検も一つの手
繁忙期の中でも11月~12月に車検がある場合、腕に覚えがあるのならユーザー車検もおすすめです。
上記でも軽く触れたように、11、12月の忙しさは主にタイヤ交換と車検が重なったせいで起こる人手不足です。車検場自体はそこまで混雑していないので、スムーズに車検を終えることも可能でしょう。
車に関する知識があるのなら、初めてのユーザー車検に挑戦してみてはいかがでしょうか。また腕に自信がない場合は、点検整備そのものは閑散期である10月に受けておいて、車検だけ自分で受ける手も使えますよ。
車検の繁忙期・閑散期のまとめ
今回は車検の繁忙期や混雑する理由について見てきました。
- 車検の繁忙期は11月~3月
- 最も車検が混雑するのは3月
- 閑散期は5月~7月と10月
- 繁忙期の車検は早めの予約でスムーズに
- 自信があるならユーザー車検もおすすめ
以上のようになりました。
費用が高くつきがちなこともあり、有効期限ぎりぎりまで伸ばしてしまいがちな車検。しかし、繁忙期と有効期限が被っている場合はなるべく早めの予約を心がけましょう。
車検が切れてしまっても、もちろん改めて車検を受けなおすことはできますが、いらない出費を増やしてしまう結果にも。また時間がない中ではしっかりとした点検整備も期待できません。
少しでも安心して愛車に乗るためにも、車検は余裕をもって受けてくださいね。