本記事では事故車は下取りに出せるのか、また下取り価格はどのくらいかについて説明していきます。
ディーラーは、下取りで事故車をどのように評価するのか?
事故車を高く売るコツもご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
ディーラーは事故車を下取りしてくれる場合もあるが、断られることも多い
- 過去に事故を起こしたけど「既に修復済みの事故車を下取りに出したい」と考えている人
- 直近に大きな事故を起こしてしまい「修理か下取り(買い替え)か」で悩んでいる人
事故車の下取りを検討している人を大きく分けると、大きくこの2パターンがあると思います。
既に修復済みの事故車は、多くのディーラーで下取り可能ですが、問題は事故の影響が残ったままの事故車です。
下取りは、持込査定が原則です。
そのため直近に大きな事故を起こして動かせない状態になっている事故車は査定不可です。
また、走行可能な事故車をディーラーの店舗まで運んだとしても破損状態によっては下取りを断られることもあります。
そこでおすすめな方法として、事故車は「買取専門店」で査定してもらって無料で引き取ってもらうのが賢い選択です。
出張査定もしてくれるので車が動かなくてもOKだから手間がかかりません。
おまけに査定で値段もつくので、手元にお金が入ってきます。
多走行車・過走行車といった一見廃車寸前の車でも価値があります。こちらの記事もどうぞ!
事故車(修復歴車)を下取り査定に出しても、最低評価の0円査定
車の下取り査定では、走行距離や年式、外装、内装など様々なチェック項目があります。
査定を行う際は査定士が車を詳しく取り調べて中古車としての商品価値を評価点によってランク分けします。
下取りでは、日本オートオークションの「評価点」を基準としており、クラッシックカーやレプリカ、極定年式車などの特別なものを除きS点~R点の10段階の評価点が付けられます。
なお、中古車の評価点は「車両品質評価書」の車両詳細に記載されることになります。下の表で、事故車(修復歴車)がどのように評価されるのかを見てみましょう。
中古車の商品価値をランク分けする10段階の評価点
評価点 | 程度 |
---|---|
S | 10,000㎞未満・登録1年未満で無傷・無補修 |
6 | 30,000㎞未満で無傷・無補修 |
5 | 60,000㎞未満で小さな傷や凹みがある |
4.5 | 100,000㎞未満で内装や外装に軽い修理が必要 |
4 | 150,000㎞未満で内装や外装に大きな傷や凹み等があり修理が必要 |
3.5 | 150,000㎞未満で外装(ボディ)に板金が必要な大きな傷等があり、内装も修理が必要 |
3 | 内外装全面の修理や交換が必要 |
2 | 商品価値の低い車 |
1 | 冠水車などの特別瑕疵車両 |
R | 走行に支障がない修復歴車 |
上記の表を見てもわかる通り、下取り査定で事故車は最低評価となっています。つまり、「下取りでは事故車の商品価値はない」ことを意味します。
修復歴と一括りに言っても軽度なものから重度なものまで様々で、軽度な修復歴の場合は、稀に1万円~5万円程度の下取り額が付くこともあります。
ただし、下取り可能な事故車でも「無料(0円)で引き取り」になるケースがほとんどということを頭に入れておきましょう。
というのも、事故車を再販せずに、下取りという形で廃車の手続きを代行するディーラーがほとんどです。
また、ディーラーによっては未修理の事故車の場合は廃車にかかる費用を新車の値引き額から差し引きすることもあります。
たとえ事故車を下取りしてもらっても下取り価格に期待できないと考えておいたほうがいいでしょう。
そもそも事故車の定義とは?査定で評価が低い「修復歴車」って何?
世間一般では、交通事故で損傷した車を全て事故車と呼んでいますが、事故をしたことがある又は修理したことがあるからといって事故車になるわけではありません。
自動車業界では、下記の3種類で事故車を区分しています。
- 事故に遭った経歴の「事故歴」
- 修理した経歴の「修理歴」
- 骨格部を修復した「修復歴」
事故歴や修理歴は査定に大きな影響はありませんが、中古車の品質の評価基準で大きくマイナスされるのは「修復歴車(修復歴あり車)」です。
参考までに、こちらの体験談がとても参考になりました。
下取りでも修復歴はバレますし、買取価格にだいぶ差が出てますね。
日本自動車査定協会や自動車公正取引協議会、日本中古自動車販売協会連合会などの総一基準として定義されている修復歴車は、車体の骨格部(フレーム)を損傷し修復または交換した事故車が該当します。
簡単に説明すると、車を安全に走行するために欠かせないフレームなど骨組み・構造部分にダメージを受けた車が修復歴車です。
なお、車のフレームなど骨組み・構造部分は頑丈に作られており、一定以上の衝撃を受けないと損傷しません。
事故車(修復歴車)は、中古車を購入するユーザーから中古車の品質が著しく損なわれた中古車と認識されているため中古車の中でも特に嫌われている存在です。
そのため、通常通り使用できるまで修復したとしても「修復歴があるだけで査定では大きくマイナスされる」と考えてよいでしょう。
どういった車が事故車(修復歴車)になるのか、定められた9つの箇所をしっかりと把握しておきましょう。
- フレーム(サイドバンパー)
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
- ラジエータコアサポート
上記のどの箇所を修理・交換した場合も修復歴となります。
また、損傷や修理の程度に関わらず、事故が原因ではない場合でも修復歴となります。
反対に、上記以外の場所であればどれだけ重要な部品を修理・交換しても修復歴とはなりません。
例えば、エンジンを載せ替えたとしても修復歴には該当せず、エンジンを載せ替えたことで性能が向上したことによる査定アップの可能性があります。
ただし、下取りに出すディーラーや担当の営業マンによっては、下取り査定を受ける人は車査定に詳しくないと判断すると、事故による損傷が見られる場合に事故車でない車を事故車として査定するケースもありますので注意が必要です。
事故車は、下取りに出すべきではない!買取に出すのが賢い選択
直近に大きな事故を起こしてしまうと、下取りに出して買い替えるか、修理をするか、廃車にするかの選択を考えると思います。
軽度な事故であれば修理した方が安く上がることが多いですが、車の骨格部が損傷するほど大きな事故の場合は、かなりの高額な修理費用が必要となりますので買い替えた方がメリットは大きいです。
ただし、買い替えのために事故車を下取りに出してしまうと大きく損をしてしまいます。
新車の販売をメインの業務とするディーラーは、下取り車から利益を生み出すことは考えていません。
そのため、ディーラーの下取りでは中古車専門店の買取価格に比べてかなり安い値段しか付けられません。
そもそも、下取りは価格以外の面でメリットがあるサービスです。ディーラーは事故車を引き取ることに非常に消極的です。
事故車を下取りに出してしまうとゼロ査定または処分費用が値引き額から差し引かれてしまいます。
事故車を高く売って新しい車にスムーズに乗り換えるためにも、事故車は下取りに出すべきではありません!
そこでぜひおすすめしたいのは、「車の買取サービス」です。
車の買取サービスを利用して現金を少しでも確保して、新車の購入代金に充てましょう!
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事故車を高く売るコツは、「買取サービス」を選択すること
事故車の処分には、車の買取サービスを利用するのがもっとも車を高く売る賢い方法です。
一般的に事故車は価値がないと考える人が多く、買い替えのために事故車を廃車にしてしまうことが多いです。
とは言え、上記の評価表でも記されていたように、事故車とは言っても走行に支障がなく普通に使用できます。もちろん、未修復の事故車も修復さえすれば同じことです。
海外では日本車の人気が常に上昇していますし、中古パーツの需要も今まで以上に増えています。
最近では、世界中に確立している独自の販売ルートを活用して大きな利益を生み出している買取業者も多く、事故車でも高く買い取ってくれます。
もちろん、買取業者は無料出張査定・買取サービスを実施しているお店がほとんどですので修復済みの事故車だけではなく走行不能な事故車でも問題ありません。
中古車の買取専門店の場合は、事故車も一般的な中古車同様に価格交渉や愛車をアピールすることで高額査定も狙えます。実際に、100万円以上の買取価格が付く事故車も多くあります。
事故車を高く売るには買取を選択することが鉄則ですが、より高額売却を狙うためのポイントを押さえておくようにしましょう。
事故車は、廃車買取業者に依頼すると損をするから絶対NG
事故車を廃車の買取を専門としている廃車買取業者に依頼してはいけません。
廃車買取は基本0円以上で買い取ることを前提としていますが、事故車の使える部品を再販したり、金属として再販したりして利益を得ているのは店側のみです。
依頼者は、わずかな金額で手放すことになり、下取り同様に大きく損をしてしまいます。
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査定額のアップを狙うために修理はしなくてOK!
査定前に傷や破損個所をある程度修理しておいた方が査定アップするのか気になっている人は多いです。
事故で傷や破損がある場合は、通常の状態に比べてどうしても査定額が下がってしまいます。
しかし、中古車専門店の多くは自社の整備工場や提携している工場、格安の部品供給ルートを確保していますので、一般の人が想像している以上に格安で修理することができます。
そのため、査定アップのために修理したとしても、修理にかかった費用以上に査定額が上がることはありません。
ですので、修理にお金をかけずに、事故車はそのままの状態で車買取業者に買い取ってもらいましょう。
そしてその資金を、車の購入費用に使うようにしましょう。
事故車は、車買取の一括査定サービスを使えば高く売れる可能性が高い
事故車を高く売るために最も重要なポイントは、複数の買取業者から査定を受けて比較することです。
そもそも、買取業者はそれぞれが独自の販路によって利益を生み出していますので、高額買取を得意とする車種や状態に違いがあります。このため、依頼する業者の違いで査定額に差が出ることがあります。
事故車を高く売るためには各業者の査定額の比較が欠かせません。そんなときに便利で効率的な方法が一括査定です。
一括査定は、一般的な査定とは異なり、複数の業者が限界ギリギリの査定額で競い合うのが特徴です。
さらに、中古車業界に精通している運営会社が優良店のみを厳選していますので、つまずいてしまう人も多い業者選定を手間なく済ますことができます。
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事故車の下取り、買取りに関するまとめ
今回は、ディーラーが下取りで事故車をどのように評価するのかということと事故車を高く売るコツについて紹介しました。
下取りでは事故車に値段が付かないということはわかりました。ただし、これは下取りに限った話です。
事故車は皆さんが予想しているより高く売れます!むしろ、売却しなければ絶対に損をします。
また、廃車にする必要は一切ありませんし、高額な修理代を払って事故車を直すより事故車を高く売って新しい車に乗り換えたほうが経済的なプラス効果は明らかです。
事故車の高額売却を有利に進めるためには一括査定が欠かせません。
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