本記事では、車検を安くする方法や車種ごとの車検費用の目安について解説しています。
また車検の種類の詳しい説明や、車種によってどの程度費用が違うかもご紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
車検を安くする方法
一定の額がかかることになる車検ですが、できれば安く済ませてしまいたいと考えるのが人情ですよね。
実際問題2年に1度ある車検なので、この2年間の間にお金を貯めておかなければ…!と考えている方も多いはず。だからこそ車検を今より安く受けられるとなれば、お得な情報ではないでしょうか。
結論から言えば、車検を安くする方法は車検の種類をしっかりと吟味することです。
車検にかかる費用はどうして車種によって違うのか、また車検を安くするための方法について、ここから見ていきましょう。
車検を安くするには車種ごとの目安を知っておこう
車検を受ける際の費用は、自身が所有している車種が大きくなれば大きくなるほど掛かる。これは多くの方が知っていることだと感じます。
しかし実際のところ、なぜ車種が違うことで費用が高くなるのか?また軽自動車と大型の自動車では、どの程度費用が違うのかを詳しく知っている方は少ないものでしょう。
ここではまず、車検の際に外すことのできない、法定費用に関して詳しく解説していきます。
車の車種を決めるのは車両重量
車種別法定費用
軽自動車 | コンパクトカー(1.0t未満) | 中型自動車(1.5t未満) | 中型自動車(2.0t未満) | 大型自動車(2.5t未満) | |
重量税 | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 | 41,000円 |
自賠責保険 | 21,970円 | 25,830円 | 25,830円 | 25,830円 | 25,830円 |
印紙代 | 1,200円 | 1,700円 | 1,700円 | 1,700円 | 1,700円 |
合計法定費用 | 29,900円 | 43,050円 | 51,250円 | 59,450円 | 67,750円 |
上記でわかるように、自動車の車種は重量によって変わってきます。軽自動車もコンパクトカーと同じく1.0t未満のものになりますが、一番の違いは軽自動車の方が車体の最大サイズが小さい点。
重量以外でも車種を決定する違いは出てきますが、車検のための目安としては以上のように覚えておきましょう。
軽自動車と大型の自動車では2倍以上の違いも
法定費用だけでも車種によって大きく違ってくることがよくわかりますね。
特に、一番小さな車である軽自動車(ミラ、ワゴンRなど)と大型の自動車(レクサス、ランドクルーザーなど)では法定費用だけでも2倍以上の違いがあります。
もちろん車検を通すためには、法定費用だけではなく別途点検費用も掛かってきますよね。これを考えるとどれだけ安く抑えても、10万円オーバーの費用が掛かってしまうことがよくわかるのではないでしょうか。
車検を安く済ませるためには、新車購入の際にどのクラスの車を選ぶかでも変わってくるでしょう。
車種別の車検費用(目安)
車検費用目安【車種別】
軽自動車 | コンパクトカー(1.0t未満) | 中型自動車(1.5t未満) | 中型自動車(2.0t未満) | 大型自動車(2.5t未満) | |
法定費用 | 29,900円 | 43,050円 | 51,250円 | 59,450円 | 67,750円 |
車検基本費用 | 35,000円~ | 40,000円~ | 45,000円~ | 50,000円~ | 60,000円~ |
部品交換(車体のコンディションによる) | ー | ー | ー | ー | ー |
合計車検費用 | 64,900円~ | 83,050円~ | 96,250円~ | 104,950円~ | 127,750円~ |
実際に車検を受ける際に必要となってくる費用ですね。部品交換に関しては、車検までどのようなメンテナンスを行ってきたか、また車の乗り方によっても変わってくるので割愛しています。
軽い部品交換であれば5,000円程度、ひどい場合は部品交換だけで10万円越えになる事を把握しておいてくださいね。ここからは、車種ごとの特徴や注意点について紹介していきます。
軽自動車
- ミラ
- ワゴンR
- タント等
小回りが利き維持費が安い点から、昨今では非常に人気がある軽自動車。豊富な種類があったり、モデルチェンジが頻繁に行われることでも、注目度が高い車種といえますね。
重量税や自賠責保険が安価に抑えられる点も、車検を安く通したい方におすすめの車種です。
ただ耐久面に難が出やすい車種であることも事実。比較的に安価に購入できる面もあり、無理に車検を通すよりも買い替えたほうがお得になる車種でもあるでしょう。
コンパクトカー
- デリカD2
- ソリオ
- デミオ等
軽自動車を除く車の中でもっとも小さな車種がコンパクトカー。軽自動車よりも排気量があることから、小さくてもパワーがあるのが特徴になります。
ただコンパクトカーには明確な定義が存在しません。
このことから、多くのベースモデルは1.0t以下となっていますが、グレードが上がることで1.5t以上のコンパクトカーも存在します。こうなってくると、同じコンパクトカーでも重量税が変わってしまいますよね。
車検を受ける際には、コンパクトカーであることだけに気を付けるのではなく、まずは重量クラスを把握しておきましょう。
中型自動車(1.0t以上1.5t以下)
- カローラ
- シビック
- ジムニー等
乗用車と考えた際に多くの方が思いつく重量だといえます。エコカー減税なども関係してくるので、車検にかかる費用のばらつきが大きい車種でもありますね。
また販売台数が多いことから、部品交換の際に、純正品だけではなく互換品を使いやすい車種でもあります。法定費用、車検点検費用のどちらも工夫次第で安くできるともいえますね。
特に現在までディラー車検しか受けたことがない方は、民間やフランチャイズ車検を受けることで、大幅に費用を抑えることも期待できます。
中型自動車(1.5t以上2.0t以下)
- クラウン
- C6エクスクルーシブ等
高級車と呼ばれる多くの車がこの重量の車種になるでしょう。そもそもの耐久性が高いことから、車検の際の点検・整備費用が新しいうちはほぼかからないとも言えます。
反面、部品交換の伴う整備があった場合、交換パーツの費用が高い点も特徴となります。したがってユーザーの乗り方や乗ってきた年月によって、車検の費用に大きく幅が出る車種ともいえるでしょう。
また、大きな車種であることからタイヤに始まり、オイル系の出費も大きくなりがちです。
大型の自動車
- レクサス
- ランドクルーザー
- ハイエース
このサイズの車種になると、法定費用はもちろん自動車税、点検・整備にも非常にお金がかかります。
特にタイヤの消耗が激しいことから、普段からしっかりとメンテナンスをしてあげないと、車検時の整備費用が跳ね上がることも考えられるでしょう。
ディーラー車検を選びがちですが、車検を安くあげたいなら相見積りを多くしてみることをおすすめします。
法定費用は変えられない、車検を安くしたいなら車検の種類を考えるべき
ここまで車種による車検の費用や法定費用に関してみてきました。普段から自分でメンテナンスをして大切に乗ることで、車検時の費用を抑えることは可能でしょう。
しかし、車種によってどうしても変えられない費用が「法定費用」です。こればかりは車種自体を変更しない限り変えられないので、仕方がありませんよね。
したがって車検を安く済ませるには、法定費用以外の料金を安くあげる必要があります。車検の種類は豊富にあるので、費用とパフォーマンスを比べながら選んでみましょう。
費用とパフォーマンスで選ぶのなら、車検専門店がおすすめ。また車の知識に自信があるのなら、ユーザー車検が圧倒的に費用を抑えることができますよ。
車検を受けずに、買取に出すのも賢い選択!
車検にかかる重量税などは、エコカー減税などで免除してもらうこともできますよね。ただし、このエコカー減税には制限があります。
何年も乗ってきた愛車では減税が受けられないこともあるでしょう。また、どれだけ大切に乗ってきた車でもずっと無傷なままではいられません。
そんな時には無理に車検を受けずに、中古車専門の買取に出すのも一つの賢い選択でしょう。車検を受けるたびに新たな部品交換が発生するようでは、車自体も傷んでしまいます。
そろそろ新しい車…と考えるのなら、車検を機に買取に出してみるのもおすすめですよ。
車検を安くする方法まとめ
今回は車検を安くする方法に関して、さまざまな面から見てきました。
- 車検を安くするには車検の業者を吟味
- 車種によって車検の法定費用は決まっている
- 法定費用は基本変えられない
- 車検を機に買取に出せば車検を受けなくてもOK
以上のようになりました。
仕方がないことといっても、2年に1回の大きな出費は痛いもの。まして削りようがない法定費用があることを思えば、少しでも安く車検をしてくれる業者を選びたくなりますよね。
そこでおすすめになるのが車検の一括見積サイト。車を大切にしている方からすれば、車検が安いだけではなく、きちんと点検整備をしてもらうことも重要でしょう。
そんな業者はどこにあるのか?といった点も一括見積りサイトなら一目で見つけることができますよ。安心、安全、安価な車検を受けるために参考にしてみてくださいね。